英語でピアノレッスン♪

2011年5月 札幌コンサートホール キタラ にて

ドビュッシー作曲 メヌエット「小組曲」より

演奏 ウィリアムス美由紀 ジェレミー ウィリアムス

                                                                                                                                                              

英語でピアノレッスンでは、子さまの年齢、性格、これまでのレッスン経験その他を加味して、

すべてご相談の上でレッスン内容を決めて行きます。

完璧なバイリンガルの環境にいるお子さま以外は、日本語も併用してのレッスンとなりますので、

ご心配は無用です。

 

英語でピアノレッスンのわけ

 

私が初めて自分の生徒を持ったのは、ロンドンで大学1年生になった時です。

イブニング・スタンダード(夕方に地下鉄駅やキオスクで売っている新聞・現在は無料)に

「日本人音楽学生ピアノを弾ける部屋求む」の新聞広告に目をとめてくれたのは、

ミセス・チャイコフというオーボエとピアノを自宅で教えている音楽家でした。

 

はじめてお宅にお邪魔した時には、その大きさにびっくり! 

二つの駅を使うことできる高級住宅街にある大邸宅で、1階のホールにもう一軒家が

建つんじゃないか?っていうような大きなお屋敷でした。彼女は、その家に一人で暮らし、

余っている部屋に小さなキッチンをつけてベッドシットと言われる部屋貸しを

音楽学生を中心にしていました。

 

私にと言われたお部屋は、2階の一部屋で大きさは12畳・・いや18畳くらい

あったかも知れません。そして、2階の客間にあるスタンウェイのアップライトピアノを

練習に使っていいと言われ、さらに、使っていないときは居間にあるベヒシュタインの

グランドピアノも使用可能とのことで、すぐにそこにお部屋を決めました。

 

新学期が始まる少し前に、1階に住んでいたジェニーという女の子がやってきました。

そして、実は新学期からTeachers Training College に行くのだけれど、勉強がとてもハードで、

今行っている出げいこがもう続けられないから、代わりに行ってもらえないだろうか

と頼まれたのです。

 

当時のイギリスでは、まず大学で3年学び、さらに先生になりたい人だけ、

教員養成大学に行くと言うシステムでした。

 

片言英語の日本人にピアノのレッスンを頼むの?と少し驚きもしましたが、

ありがたく引き受けることにしました。そして、教え始めたのが、

サウスケンジントンという高級住宅街に住む数名のフランス人の生徒と、

ノッティングヒルゲートに住む、オランダ人の兄妹でした。

私に頼んだことにも驚きましたが、生徒たちも日本人の先生が来るということを

意外と思わなかったことがさらなる驚きでした。

 

そうして、始まったのがロンドンでの日本人音大生によるフランス人とオランダ人への

英語でのピアノレッスンです。

中には、中東からロンドンに越してきたばかりの英語の話せないフランス人の子もいました。

でも、隣で弾いてあげたり歌ったり、私自身はフランス語はまったくできないのですが、

学校でも英語を習いますからあっという間に英語が上手になって、

普通に英語でのレッスンになっていきました。

 

日本の英語教育の一番の問題は、コミュニケーションの練習が全くなされていないと言うことです。単語を学び、文型を学び、読解と英作文。どれも絶対に必要なことではあるのですが、

ピリオド一つ忘れるとマイナス1点というようなテストをしていて、

本当に必要な英会話ができるわけはありません。

子どものうちから、英語での自然なやり取りに触れるということが、

英語を学ぶ上での大きなプラスになるのです。

 

2011年に、家族の都合で千葉に越して来ましたが、

やはりまたピアノのレッスンをしたいと考えていました。

自分の指導法には自信はありますが、それを知っていただくのはなかなか難しいですし、

ピアノのお教室もたくさんあります。

札幌でレッスンをしている間は、考えたこともなかったのですが、

たまたま英語でピアノレッスンをするお教室が関東圏にはあることを知りました。

 

過去には、通訳の仕事をし、翻訳本も出版されており、

英会話教室でも英語を教えていた経験もあるので、

自分の英語力にはそれなりに自信はありましたが、

点数化されていたり資格を持っているわけではないので、TOEICを受験しました。

 

勉強は前日と当日の朝に模擬試験をやっただけというほとんどぶっつけ本番でしたが、

リスニングは495点を取ることができました。

後半のリーディングでは、さすがに集中力も落ちてきて435点でしたが、

合計930点。自分の英語力を点数化することができました。

 

過去にも、私が英語を話しているのを聴いていた医療関係のお仕事されている保護者の方に、

是非英語も教えてほしいと言われて、英会話とピアノを教えていたこともありました。

また、私が英語ができることを知っている高校生の生徒に、

「先生!今日はピアノじゃなくて教科書の単元訳すの手伝って!」と言われたり、

「先生!明日英語の暗唱テストだからちょっと聴いて!」と言われて聴いてあげたり、

思い返すとピアノの生徒たちにも英語のことでもよくアドバイスをしていました。

 

そこで、他のお教室とは一線を画すつもりで、

英語でピアノレッスンのお教室を始めることにしました。

もちろん、日本語がいいとおっしゃる生徒さんには日本語でもだいじょうぶです。

何より、生徒さんの「ピアノが弾きたい」という気持ちを第一に、レッスンいたします。

 

ピアノのレッスンがメインではありますが、

例えば、週に1回英会話のお教室に行っているお子さんでも、

そこだけで終わってしまうのではなく、

ピアノのレッスンでも自然な英語のやり取りをすることで、

確実に生きた英語が身についているのは、

これまで10年ほど続けてきたレッスンで明らかになりました。

 

子どもたちは、私の英語での問いかけを反復することができます。

ということは、確実に聞き取れている、と言うことです。

赤ちゃんが母国語を学ぶように まずは真似をします。

語彙はありませんから、意味は分からないでしょうが、

いずれ学校で単語を学び始めたら、すぐに意味は分かるでしょう。

何より「聞き取れる」英語耳が育っているのです。

 

子ども達の耳を確実に英語耳にする「バイリンガル・ピアノレッスン」

いかがですか?

 

また 英会話を学んでいる大人の方 

今後海外に行く予定のある方

興味のある方には 是非一度体験していただきたいです♪