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政治と芸術は別物です♪

 

今日一番のニュースは

ロシアのテレビ局内のエディター(BBCではそう言ってました)が

ニュースの生放送の最中に アナウンサーの後ろで

「"No War!" 戦争反対 プロパガンダにだまされるな!」

などと書いたポスターを持って立ったことかと思います。

逮捕されたそうですが 事前に録画したビデオも公開されました。

どれだけの覚悟を持ってこのような行動を起こしたのか

想像するだけで心が痛みます。

 

イギリス国内では とあるオーケストラが

ロシアの作曲家の作品の演奏をするのをやめたそうです。

プーチンのロシアが戦争を仕掛けたことと

過去にロシアで作曲された作品には全く関係が無いのは

明らかなことなのに

演奏を中止にしたのは やり過ぎだと思いました。

 

もちろん 過去に戦争賛美の作曲家がいなかったわけではないし

第二次世界大戦中は 著名な指揮者フルトヴェングラーが

ナチスに好意的だったと批判されましたが

ウィーンに長く在住していた恩師によると

ウィーンフィルに在籍していた多くのユダヤ人演奏家を

守るためだったと言っていました。

 

恩師のキッチン先生は 

イギリス人とスイス人の両親のもとに生まれ

ライプツィヒ音楽院で学びました。

しかし 第二次世界大戦中は従軍し

ドイツと戦っていたのです。

若くて無知な私は先生に

「ドイツ軍と戦うってどんな気持ちだったんですか?」

と 今なら顔から火が出るくらい無神経な質問をしました。

すると 先生は

「ドイツ軍と戦ったんじゃない。

 ヒットラーのナチスと戦ったんだ。」

と おっしゃいました。

 

プロパガンダを信じている国民も多いでしょうが

何かがおかしいと思っている人

何が起っているかわかっている人も

たくさんいることと思います。

 

憎むべきは独裁者であって

その国の一人一人の国民ではありませんし

ましてや 過去の作品ではありません。

冷静に対応したいものです。